前回の記事では「AIは人を雇うよりコスパがいい」と書きました。今日はその言葉の裏にある、もう少し個人的な話をさせてください。
「人を雇う」を、内側から見てきた
私は会社員として、人事・財務・総務・営業を横断する立場で働いてきました。その中には「人を採用し、育て、時に見送る」という仕事も含まれます。
採用は、履歴書を見て面接をして終わり、ではありません。求人を出し、応募を待ち、何人もと面談し、選び、条件を交渉し、迎え入れ、教育し、戦力になるまで支える。ひとりが独り立ちするまでに、どれだけの時間とコストがかかるか——それを内側から、何度も見てきました。
そして、うまくいかないこともある。せっかく採用しても、合わずに去っていく。その時の、本人にとっても会社にとっても報われない感じも、知っています。
人を雇うことは、重い。 これは軽視ではなく、実感としての重さです。
だからこそ、AIに目が留まった
そんな私が、ある時AIに仕事を任せてみて、素直に驚きました。
採用コストも、教育期間も、相性の問題もない。24時間動いて、文句も言わない。もちろん、人間にしかできないことはたくさんあります。AIは人の代わりにはなりません。
でも、「これまで人を増やすしかないと思っていた仕事の、かなりの部分がAIで回るかもしれない」——そう感じたんです。
人を雇う重さを知っているからこそ、その負担を減らせる可能性に、人一倍反応してしまったのだと思います。
「使う」ではなく「試す」
世の中には「AIの使い方」を教えてくれる情報が溢れています。でも、私がやりたいのは少し違います。
人を雇う代わりに、AIだけでどこまでやれるのか。それを、自分の身体で試したい。
うまくいくかはわかりません。だからこのサイトは「成功者の教え」ではなく「進行中の実験」なんです。実験なので、失敗も全部書きます。
経営管理の視点で見ると
もうひとつ、正直に言うと。
管理側で働いてきた人間として、「コスト」と「効果」で物事を見る癖がついています。感情論ではなく、数字で判断したい。
AIについても同じです。「すごい」で終わらせず、「これは何時間浮くのか」「その時間はいくらの価値か」「ツールの費用に見合うのか」——そうやって冷静に見ていきたい。
このサイトでこれから積み上げていく記録も、できるだけその視点を忘れずに書いていくつもりです。夢物語ではなく、経営の道具として、AIがどこまで使えるのか。
それでも、賭けてみたい
冷静に、と言いながら。
顔も名前も出せない会社員が、AIだけを相棒に起業を目指す——これは、どう考えても分の良い賭けではありません。
それでも試してみたくなったのは、人を雇う現場を見てきたからこそ、「働き方はもっと変えられるはずだ」という思いが捨てられないからだと思います。
その過程を、ここに残していきます。
——中の人T